こんにちはコン助です!!
平泳ぎのひとかきひとけりのタイミングとか
失速しない方法とか難しいけど
わかりやすい方法はない?
ひとかきひとけりはスイムに移行する大事なポイントだね。
それ以外にも大事な意味や新式と旧式の違いや
そもそものやり方や注意点を、練習方法をまとめて紹介するよ!!
【この記事でわかること】
・2種類のひとかきひとけりとやり方
・ひとかきひとけりの解説とポイント
・ひとかきひとけりの練習方法
【2種類のひとかきひとけりとやり方】
<新式のドルフィンキックを先に行うパターン>
2015年からルールが改訂され多くの選手が行うようになった
ひとかきひとけりです。
①スタート(ターン)後、減速したタイミングで
ドルフィンキックを一回行います。
この時の姿勢はストリームラインのままです。
②平泳ぎのかき始めと同じく外側から胸の下に向かってかき
勢いよく太ももに向かって押し流します。
この時キックはせず伸ばしたままです。
足を動かしてしまうと失格になる可能性があります。
③減速したタイミングでひとけりのため
平泳ぎのキックと同じくかかとをお尻に引きつけます。
同時に太ももまでかいた手を体の中心を通って顔の前に持って来ます。
④ひとけりで平泳ぎのキックと顔の前の手を伸ばします。
⑤スイムに移行します。
<メリットと向いている人>
「減速して来たらスピードを出す」のターンを1回多くできるため
推進力を長く継続できます。
キック力があり姿勢が安定している人が向いています。
<旧式のドルフィンキックとひとかきを同時に行うパターン>
違いはドルフィンキックを先にやるか同時にやるかです。
ルールが改訂されるまではみんなこのひとかきひとけりでした。
ドルフィンキックは手が動く前に行ってしまうと失格になっていました。
①スタート(ターン)後、減速したタイミングで
平泳ぎのかき始めと同じく外側から胸の下に向かってかきます。
この時ドルフィンキックのために膝を軽く曲げはじめます。
胸下の手は勢いよく太ももに向かって押し流します。
このタイミングでドルフィンキックをします。
②減速したタイミングでひとけりのため
平泳ぎのキックと同じくかかとをお尻に引きつけます。
同時に太ももまでかいた手を体の中心を通って顔の前に持って来ます。
④ひとけりで平泳ぎのキックと顔の前の手を伸ばします。
⑤スイムに移行します。
<メリットと向いている人>
ひとかきのタイミングでドルフィンキックを行えるので一気に進む。
また、動作が1つ減るので混乱しない。
また失格を取られやすい時にキックをしているので失格になりにくい。
初心者やスイムが得意な人に向いています。
【ひとかきひとけりの解説とポイント】
<目的>
①スイムへのスムーズな移行
スタートやターンの後は一番スピードが出ている時です。
この勢いのままスムーズにスイムにつなげるためには
いきなりスイムを泳ぐのではなく「浮き上がり」という動作が必要です。
どの種目にも浮き上がりはありますが平泳ぎだけは特殊で
この「ひとかきひとけり」があります。
これを行うことでスピードを失速させずに
スムーズにスイムへつなげることができます。
②推進力
1回とはいえドルフィンキックはキックの中で一番進むキックです。
また、平泳ぎのスイムのプルは体の前までしかかけませんが
ひとかきはその倍の体の後ろまで目一杯かくことができます。
これにより単純にスイムへの移行の動作だけでなく
大きな推進力としても意味があります。
③スイムへ注力
ひとかきひとけりは一連の動作を行うだけで
プールの半分ほど進むことも可能です。
つまり実質スイムを泳いでいるのは半分の距離になります。
スイムを泳ぐ距離が短ければそこに集中し全パワーを注ぐことができます。
<イメージ>
イメージは「魚雷」です!!
水泳自体そうですがひとかきひとけりは特に水の抵抗が天敵です。
泳いでいれば抵抗もパワーでねじ伏せることもできますが
ひとかきひとけりは極力動かずひとかきでできるだけ進む
ひとけりでできるだけ進む
まるで魚雷のように水面下で静かに
でもまっすぐぶれることなく進むことが大切です。
<ポイント>
①決して前を見ない
しっかり顎を引いて頭のてっぺんから水を受けるようにしてください。
前を見た時点で失速してしまいます。
②上半身は動かさない
ドルフィンキックの時上半身は固定です。
1回しかキックできないからと思いっきりキックしようとして
腰が反ってしまうと水の抵抗を受けてしまい失速します。
③キックは叩きつけるように
※ひとかき時にドルフィンキックを行う場合です。
ドルフィンキックを先に行う場合は該当しません。
1回のキックのため次につながる足首を使った鞭うつキックは不要で
ひとかきも行っているので
両方が終わった瞬間無駄な動きをしないためには
蹴り下ろしは体と水平になった時点でピタッと止めるようにします。
叩きつけるイメージや、足に付いた水滴を振り落とすイメージです。
④脚はピンッと伸ばす
キックはひとけり後はピンと伸ばしておきましょう。
脚が開けば抵抗になります。
また、キックをしたと見なされて失格になる可能性もありますので
おとなしくしましょう。
⑤大きめにかく
スイムではガバ―と大きくかかず体の前だけで
小さくかくとお伝えしましたがそれよりも大きく開いてかきます。
ストリームラインから手が肩幅を過ぎたところで肘を曲げ
胸の下に向かってかきます。
目の前にあるたくさんの水を抱きかかえるイメージです。
⑥肘から下でかき切る
⑤の後、脇は締め肘から下を使い
渾身の力で後ろに向かってかき切ります。
肘がまっすぐになり太ももに沿うまでがかき切るということです。
この時、肘から指先は床に垂直でも、若干内側でも構いませんが
脇が開かないように注意しましょう。
イメージはイスに座っていてテーブルに両手をついて立ち上がるイメージです。
ついた手はまっすぐのまま体の横に来ますね。
⑦重心は頭
ひとかきが始まってからの姿勢は重心が頭にあると思ってください。
頭からつま先まで水平ではなく
頭が若干下になりやや斜めの姿勢になります。
これにより進んでいる間も不用意に浮きがることはありません。
頭が高いと浮き上がって来てしまいます。
⑧肩をすぼめる
ひとかきの直後、スピードが減速するまでは
肩をすぼめてできるだけ水の抵抗を少なくしましょう。
ここが一番の魚雷のイメージです。
肩をすぼめておとなしく静かに進んでください。
⑨ひとけりと手の戻しはほぼ同時
ひとけりのキックをするために
足を引きつけてきますがこのタイミングと
手を前に戻すタイミングはほぼ同じです。
足をゆっくり引きつけると
同時に手を顔の前ないし横に持ってきます。
⑩体に沿わせて戻す
⑨のひとけりで伸びる際に手を伸ばすため顔の前に持って来る動作は
体のできるだけ近くを通るようにしましょう。
ひとかきを行った後、太ももにある手は
体の中心を通ってキックのタイミングに合わせるため
顔の前、もしくは顔の横で待機します。
この動きが体から離れたところを通ると抵抗が大きなってしまいます。
⑪脇は開かない
⑨で手を前に持ってきますが
この時脇が開かないように注意しましょう。
次、キックのタイミングで伸ばすまでは脇は締めたままです。
脇を開いてしまうとこれも抵抗を受けてしまい失速します。
⑫ひとけりで浮き上がって来る
⑨で足を引きつけ手を前に持って来たら
キックと同時に手を前に伸ばします。
耳を挟むよう伸ばします。
これと同時に重心を腰の方にずらして行くと
斜めだった体が浮き上がって来ます。
難しければ若干斜め前を見るようにしましょう。
頭が上がると浮き上がって来ます。
スイムになるまでに水面下まで浮上しないと
浮きが上がりが足りず一気に失速しますので
ひとけりが終わるまでに頭が水面に触れるくらい浮上しておきましょう。
<タイミング>
ひとかきひとけりを行うそれぞれのタイミングは
どの動作も「減速して来たら」です。
焦ってスピードがあるうちに行うと
意味がないどころか減速してしまいます。
反対に減速しきってしまうとそこからひとかきひとけりは
止まった状態から行うのと同じようにスムーズにいきません。
「減速したら」のタイミングがわかりにくい場合は
ひとかきひとけりをしてもスピードが変わらない時か確認してください。
この場合はまだ早いということになりますので
もう少し減速してから行いましょう。
【ひとかきひとけり練習メニュー】
エンドレスひとかきひとけり
<概要>
潜水状態でひとかきひとけりをひたすら繰り返します。
連続して行うことで1連の動きごとに確認しながらできます。
<やり方>
ひとけりのあと本来は浮上しスイムに移行しますが
そこから再びひとかきひとけりを始めます。
ドルフィンキックを先に行うパターンは
ドルフィンキックをしてひとかきひとけりに進めてください。
苦しくなったら平泳ぎの呼吸をしてください。
<注意点>
潜水のため苦しいからとガチャガチャやらないようにしましょう。
またこの練習はかなり推進力があるので
進むことだけを意識せず一連の流れに注力しましょう。
【ひとかきひとけりのコツまとめ】
スタート(ターン)からスイムまでの下記3つのために行います。
①スムーズなスイムへの移行
②推進力
③スイムへ注力
水の抵抗が無くすことが成功のポイントです。
そのために魚雷になりきりましょう。
タイミングは早すぎても遅すぎても推進力がなくなりますので
タイミングを確認しましょう。
ひとかきひとけりはドルフィンキックを先に行う新式と
ひとかきと同時に行う旧式があります。
新式が主流ですが難しい人は旧式でもOKです。
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